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2026-09-12 15:27:00

障害福祉の仕事は、こんなにも面白い

障害福祉の仕事は、こんなにも面白い 「障害福祉の仕事って、大変ですよね」 そう言われることがあります。 確かに、大変なことはあります。 毎日が予定どおりに進むわけではありません。 昨日できていたことが、今日はできないこともある。 こちらが良かれと思ってしたことが、うまく伝わらないこともあります。 子どもたちや利用者さんの気持ちが分からず、 「どうしたらいいのだろう」 と悩む日もあります。 保護者の方と一緒に考え、 学校や行政、医療、地域の方々と話し合いながら、 すぐには答えが見つからないこともあります。 それでも私は、 障害福祉の仕事は、とても面白い仕事だと思っています。 「できた」の瞬間に立ち会える仕事 昨日まで一人ではできなかったことが、 今日、ほんの少しできるようになる。 自分から挨拶できた。 初めて「貸して」と言えた。 苦手だった場所に入ることができた。 自分の気持ちを言葉にできた。 最後まで仕事をやり遂げた。 誰かに「ありがとう」と言われて、 少し照れながら笑った。 私たちが出会うのは、 そんな小さな変化です。 でも、その「小さな変化」は、 その人にとっては、とても大きな一歩かもしれません。 それを一番近くで見ることができる。 一緒に喜ぶことができる。 これは、この仕事の大きな魅力の一つだと思います。 正解が一つではないから、面白い 障害福祉には、 「これをすれば必ずうまくいく」 という答えがありません。 同じ診断名でも、一人ひとり違います。 同じ年齢でも、 好きなことも、 苦手なことも、 安心できる方法も違います。 だから私たちは考えます。 この人は何を伝えようとしているのだろう。 どうしたら安心できるだろう。 何なら楽しめるだろう。 どんな伝え方なら届くだろう。 今できないことを練習するだけではなく、 「この人の得意なことは何だろう」 「この人らしく力を発揮できる方法は何だろう」 と考える。 私は、この「考える時間」こそ、 障害福祉の面白さだと思っています。 支援する側も、育ててもらっている この仕事をしていると、 子どもたちや利用者さんから教えてもらうことがたくさんあります。 人は、自分の思いどおりには動かないということ。 待つことの大切さ。 言葉だけがコミュニケーションではないということ。 できないことばかりを見るのではなく、 できていることに目を向けること。 昨日と今日を比べるのではなく、 その人自身の歩みを見ること。 そして、 「普通とは何だろう」 「幸せとは何だろう」 「その人らしく生きるとは、どういうことだろう」 そんなことまで考えさせてもらいます。 私たちは支援する側ですが、 実は、私たち自身もたくさん育ててもらっています。 「困った人」ではなく「困っている人」として見る 支援の現場では、 大きな声を出したり、 その場から離れてしまったり、 何度も同じことを繰り返したりすることがあります。 それをただ 「困った行動」 として見るのか。 それとも、 「何か理由があるのかもしれない」 と考えるのか。 そこから支援は大きく変わります。 もしかすると、 うまく言葉にできないだけかもしれない。 不安なのかもしれない。 音がつらいのかもしれない。 やり方が分からないのかもしれない。 一つひとつ考えて、 試して、 また考える。 そして、ある日ふと、 「ああ、こういうことだったのか」 と分かる瞬間があります。 私は、この瞬間がとても好きです。 目の前の人の世界を、 少しだけ理解できたような気がするからです。 人の人生に関わる仕事 障害福祉の仕事は、 今日一日を楽しく過ごしてもらうだけの仕事ではありません。 子どもであれば、 その先に学校生活があります。 大人になれば、 仕事や暮らしがあります。 家族との生活もあり、 地域での生活もあります。 「この子が大人になった時、どんな暮らしをしているだろう」 「この人が10年後も、この地域で笑って暮らせるためには何が必要だろう」 私たちは、そんな少し先の未来まで考えながら関わっています。 だからこそ、 責任もあります。 簡単な仕事ではありません。 でも、人の人生にこれほど深く関わることができる仕事も、 それほど多くないのではないかと思います。 一人ではできないから、楽しい そしてもう一つ。 障害福祉は、 一人ではできない仕事です。 保育士。 児童指導員。 社会福祉士。 精神保健福祉士。 心理職。 言語聴覚士。 相談支援専門員。 学校の先生。 行政。 医療。 そして、ご家族。 それぞれが違う視点を持っています。 自分には見えていなかったことを、 誰かが教えてくれる。 「そんな見方もあるんだ」 「それなら、こんな方法はどうだろう」 みんなで一人の人について考える。 このチームで支援を作っていく感覚も、 この仕事の醍醐味です。 今日の「ひとつ」が、未来につながっている 障害福祉の仕事には、 大きな成果が毎日見えるわけではありません。 むしろ、 変化が分かりにくい日の方が多いかもしれません。 それでも、 今日一緒に笑ったこと。 今日ひとつ言葉が増えたこと。 今日自分で選ぶことができたこと。 今日安心して過ごせたこと。 その一つひとつが、 きっと未来につながっています。 私たちの仕事は、 誰かを「変える」仕事ではありません。 その人が持っている力を見つけ、 その人らしく生きていける方法を一緒に探す仕事です。 そして時には、 本人より先に、 「きっと大丈夫」 「まだできることがある」 と信じる仕事でもあります。 大変なこともあります。 悩むこともあります。 思うようにいかない日もあります。 でも、 「あの時、諦めなくてよかった」 と思える瞬間があります。 一緒に笑える瞬間があります。 成長を一緒に喜べる瞬間があります。 だから私は、 障害福祉の仕事は、 とても楽しくて、 とても奥が深くて、 人として成長させてもらえる仕事だと思っています。 人の可能性を信じることができる。 人の未来を一緒に考えることができる。 そして、自分自身も変わっていく。 そんな仕事に出会えたことを、 私は幸せに思っています。