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2026-09-29 08:00:00

職種が違うから、おもしろい

障害福祉の現場には、 いろいろな専門職がいます。 保育士。 児童指導員。 心理職。 言語聴覚士。 相談支援専門員。 社会福祉士。 それぞれ、 見ているところが少しずつ違います。 遊びを見る人。 生活を見る人。 ことばを見る人。 家族との関係を見る人。 地域とのつながりを見る人。 だからこそ、 一人の人を立体的に理解できます。 時には意見が違うこともあります。 でも、それは悪いことではありません。 むしろ、 「そんな見方があったのか」 と気づけるチャンスです。 大切なのは、 誰の意見が正しいかを決めることではなく、 本人にとって何が一番よいかを考えること。 職種が違うからこそ、 支援は豊かになります。 違いをぶつけ合うのではなく、 持ち寄る。 そこに、 チームで働く楽しさがあります。
2026-09-28 08:00:00

一人では見えないものがある

一人の利用者さんを見ていても、 職員によって気づくことは違います。 ある職員は、 「今日は少し表情が硬いですね」と気づく。 別の職員は、 「朝からいつもより声が小さい」と気づく。 また別の職員は、 「昨日ご家族からこんな話を聞きました」と教えてくれる。 一人では見えていなかったことが、 みんなの情報を合わせることで見えてきます。 それがチームで働く面白さです。 障害福祉の仕事は、 誰か一人の経験や感覚だけで支えるものではありません。 いろいろな人が、 それぞれの視点を持ち寄る。 そして、 「もしかしたら、こういうことかもしれないね」 と一緒に考える。 自分とは違う見方に出会うたび、 支援の幅が広がっていきます。 一人で考えていた時には見つからなかった答えが、 仲間との会話の中で見つかることがあります。 だからこの仕事では、 「私はこう思う」 だけで終わらず、 「あなたはどう見えた?」 と聞くことが大切なのだと思います。
2026-09-27 08:00:00

意見が違っても、同じ方向を向く

チームで働いていると、 意見が合わないこともあります。 「もう少し本人に任せた方がいい」 「いや、今はまだ手伝った方がいい」 「今日は休ませた方がいい」 「少し挑戦してみてもいいのでは」 どちらも、 本人のことを考えているからこその意見です。 だからこそ、 大切なのは相手を否定しないこと。 「なぜそう思ったの?」 と聞いてみることです。 話してみると、 自分には見えていなかった情報があったりします。 そして最後に戻る場所は一つです。 「本人にとってどうか」 そこを忘れなければ、 意見が違ってもチームは崩れません。 むしろ、 違う意見があるからこそ、 よりよい方法に近づけることがあります。 仲が良いだけが、 良いチームではありません。 意見を言い合えて、 それでも同じ方向を向ける。 そんなチームは強いと思います。
2026-09-26 18:30:00

「なんでできないの?」を少しだけ変えてみる

「なんでできないの?」 子育てをしていると、そんな言葉が思わず出てしまうことがあります。 朝の支度がなかなか進まない。 何度声をかけても片づけない。 宿題が始まらない。 同じことを何度伝えてもうまくいかない。 時間はどんどん過ぎていく。 そんな時、 「もう何回言ったの?」 「なんでできないの?」 「早くして!」 と言ってしまうことがあります。 でも、きっと多くの親御さんは、子どもを責めたいわけではありません。 本当は、 「どうしたらできるようになるんだろう」 「この子が困らないようにしてあげたい」 「時間に間に合わせたい」 「少しでもできることを増やしてあげたい」 そんな思いがあるのだと思います。 子どものことを大切に思っているからこそ、つい言葉が強くなる。 だから今回の動画は、 「その言い方はダメです」 と保護者を責めるために作ったものではありません。 むしろ伝えたいのは、 完璧な言葉がけでなくても大丈夫。ほんの少し言い換えるだけで、子どもの受け取り方は変わることがある。 ということです。 同じ言葉でも、大人と子どもでは受け取り方が違います たとえば、 「なんでできないの?」 という言葉。 大人の側としては、 「どこでつまずいているの?」 「何が分からないの?」 「どうしたらできるの?」 という意味で言っているかもしれません。 でも子どもには、 「またできなかった」 「自分はダメなんだ」 「怒られている」 「自分はできない子なんだ」 と届いてしまうことがあります。 もちろん、すべての子どもが同じように感じるわけではありません。 でも、子どもはまだ、自分の気持ちや状況を言葉にして整理する途中にいます。 特に、本人も「できない」ことで困っている時には、大人からの言葉を強く受け取ることがあります。 やりたいのにできない。 分かりたいのに分からない。 周りはできているのに、自分だけできない。 そんな気持ちの時に、 「なんでできないの?」 と言われると、子ども自身も答えが分からないまま、さらに苦しくなってしまうことがあります。 「できない」には、理由があります 子どもが何かできない時、 それは必ずしも、 「やる気がない」 「ふざけている」 「言うことを聞かない」 ということではありません。 もしかすると、 言葉だけでは分かりにくいのかもしれません。 一度にたくさん言われると、何から始めればいいのか分からないのかもしれません。 周りの音や人の動きが気になって、集中できないのかもしれません。 失敗するのが怖くて、最初の一歩が出せないのかもしれません。 先の見通しが持てず、不安になっているのかもしれません。 その子にはその子なりの、できない理由があります。 だから、 「なんでできないの?」 ではなく、 「どこが難しかった?」 と聞いてみる。 すると、少しだけ会話の方向が変わります。 「なんでできないの?」は、 できなかった結果に目が向く言葉です。 「どこが難しかった?」は、 一緒に理由を探そうとする言葉です。 その違いは小さいようで、子どもにとっては大きいことがあります。 「早くして!」にも、子どもが困っている理由があります 「早くして!」 これも、子育ての中では本当によく出てくる言葉だと思います。 特に朝はそうです。 着替えない。 ご飯が進まない。 靴下を履かない。 ランドセルの準備が終わらない。 大人には時間が見えています。 「あと10分で出ないと間に合わない」 と分かっています。 でも、子どもは大人と同じように時間を感じているとは限りません。 「早くして」と言われても、 「何を早くすればいいの?」 「どこから始めればいいの?」 と分からないこともあります。 そんな時、 「早くして!」 を、 「一緒にやろう」 に変えてみる。 「まず靴下を履こう」 「次はシャツにしよう」 「ここまで一緒にやってみよう」 と、一つずつ進める。 それだけで動き出せる子もいます。 これは甘やかすことではありません。 何でも大人がやってあげるということでもありません。 自分でできるようになるために、最初は少し支える。 できるようになったら、少しずつ手を離す。 それも支援のひとつです。 言葉は、子どもの「自分を見る目」を育てます 子どもは、周りの大人からかけられる言葉を通して、 「自分はどんな人なんだろう」 という感覚を少しずつ育てていきます。 「またできなかったね」 と言われ続ければ、 「自分はできない子なんだ」 と思うかもしれません。 でも、 「ここまではできたね」 「ここが難しかったね」 「次はどうしたらできそうかな」 と言われれば、 「自分はやってみていいんだ」 「できる方法を考えていいんだ」 と思えるかもしれません。 子どもは、大人の言葉の中で、自分を見る目も少しずつ育てていきます。 だから、大人の言葉は、 安心にもなります。 自信にもなります。 次に挑戦する力にもなります。 でも、いつも優しい言葉を使わなくても大丈夫です ここで、いちばんお伝えしたいことがあります。 この話を読んで、 「今まで強い言葉を使ってしまっていた」 「私はダメな親かもしれない」 と思わないでほしいのです。 毎日いつも穏やかでいることは、簡単ではありません。 親にも仕事があります。 家事があります。 疲れている日があります。 時間に追われる日があります。 自分自身に余裕がない時もあります。 だから、 一度も「早くして」と言わない。 一度も「なんでできないの」と言わない。 そんな完璧な子育てを目指さなくていいと思います。 もし言ってしまったら、 次の一言を少し変えればいい。 「さっきはごめんね」 「もう一回やってみよう」 「どこが難しかった?」 と言い直せばいいのです。 親子の関係は、一度の言葉で決まるものではありません。 何度でも、やり直すことができます。 言葉を変えることは、見方を変えること 今回の動画では、 「言い換え」を紹介しています。 でも本当に大切なのは、言葉だけではないと思っています。 大切なのは、 子どもの見方を少し変えること です。 「どうしてできないの?」 から、 「何に困っているのだろう」 へ。 「言うことを聞かない」 から、 「どう伝えたら届くだろう」 へ。 「やる気がない」 から、 「どこなら始められるだろう」 へ。 大人の見方が変わると、 自然に出てくる言葉も変わります。 そして言葉が変わると、 子どもの表情も変わることがあります。 家庭だけでなく、支援の現場でも同じです これは、家庭だけの話ではありません。 私たち支援者にも、同じことが言えます。 「何回言ってもできない」 「どうして分からないんだろう」 と思った時に、 子どもだけを変えようとするのではなく、 私たち支援する側も立ち止まる必要があります。 伝え方は分かりやすかっただろうか。 環境はその子に合っていただろうか。 一度に伝える内容が多すぎなかっただろうか。 課題が難しすぎなかっただろうか。 その子に合った方法だっただろうか。 支援とは、 子どもに頑張らせることだけではありません。 大人の側が、どうすればその子に届くかを考え続けること でもあると思っています。 ほんの一言で、空気が変わることがあります 言葉は小さなものです。 でも、その一言が、 子どもの心を少し軽くすることがあります。 「なんでできないの?」 ではなく、 「どこが難しかった?」 「早くして!」 ではなく、 「一緒にやろう」 「また失敗したの?」 ではなく、 「次はどうしたらできそうかな」 それだけで、 子どもは、 「自分のことを分かろうとしてくれている」 と感じられるかもしれません。 そして、その安心が、 またやってみようという気持ちにつながることがあります。 今日から、ひとつだけ 全部を変える必要はありません。 毎日の言葉を、全部見直さなくても大丈夫です。 今日、ひとつだけ。 一つだけ言い換えてみる。 それで十分です。 もし、 「なんでできないの?」 と言いそうになったら、 「どこが難しかった?」 に変えてみる。 もし、 「早くして!」 と言いそうになったら、 「一緒にやろう」 に変えてみる。 それだけでも、 親子の間の空気が少し変わるかもしれません。 子どもにとっても、 大人にとっても、 少しだけ楽になるかもしれません。 子育てに正解はありません。 いつも穏やかにできなくても大丈夫です。 迷ってもいい。 言いすぎてしまう日があってもいい。 またやり直せばいいのです。 私たちエヌ.かんぱにぃも、 子どもだけに変化を求めるのではなく、 私たち自身の言葉や関わり方を振り返り、 その子に届く方法を探し続けたいと思っています。 今日、ひとつだけ。 言葉を少し変えるだけで、安心は変わります。 そして、 子どもは、言葉の中で育っていきます。 今日の一言を、 ほんの少しだけやさしく。 それだけでも、 子どもの心に届くものは変わっていくのだと思います。 特定非営利活動法人エヌ.かんぱにぃ 中里りか
2026-09-25 12:04:00

支援のゴールは「私たちがいなくても」

支援の仕事には、 少し不思議なところがあります。 一生懸命関わっているのに、 最終的には、 「私たちの支援がなくても大丈夫」 という状態を目指すことがあります。 自分でできるようになる。 地域の中で暮らせるようになる。 別の人に助けを求められるようになる。 自分で選択できるようになる。 そう考えると、 支援者が必要なくなることは、 少し寂しくもあります。 でも、それはとても嬉しいことでもあります。 私たちがいないと何もできない状態をつくるのではなく、 私たちがいなくても、 その人らしく暮らしていける力を育てていく。 それが支援の一つのゴールなのだと思います。 ずっと手を握っているのではなく、 必要な時に握り、 大丈夫になったら少しずつ手を離す。 そして、 遠くから見守る。 支援とは、 誰かを自分たちのもとに留める仕事ではありません。 その人が自分の世界を広げていくための仕事です。
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